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6m00への道。
~棒高跳選手・澤野大地の日常を日記形式で更新中!!~
日本選手権。
試合から3日経って、昨日正式にオリンピック代表も発表されだいぶ落ち着いたので、今回の日本選手権を振り返りたいと思う。

こんなに試合をこなさずに迎えた日本選手権は過去になかった。ほぼ今季初戦となった今回の日本選手権。

5月3日の静岡国際で足を痛めてからその後の試合を全てキャンセルし、日本選手権で勝つために練習を積んだ。

5月下旬頃には全力で走れるようになり、6月頭に行った熊谷での合宿で初めて跳躍練習を行った。

その後何度か跳躍練習を行い、5m70は全く問題ない状態に持ってくることが出来ていた。

しばらく怪我でまともな練習が出来なかった分、全力でいろんな練習をたくさん出来ることが嬉しかったし、楽しくてしょうがなかった。練習したらした分だけ身体の状態が良くなっていく。そんな感覚が嬉しかった。

いつもよりも低い5m40からのスタート。

一回目。完全に失敗した。自信もあったし、勝つって決めていた。しかしどこかに緊張があったのだろうか。ポールの下ろし方のタイミングを間違え、ポールを突っ込むタイミングが狂ってしまった。ポールは変な方向に曲がり、正直、「まずい!!」って思った。

でも、無理矢理我慢して持っていったら、バーを越えていた。

これで吹っ切れた。怪我のことも何もかも。

あんな失敗跳躍であそこまで体が浮くなら、もう大丈夫って。

思ったとおり、落ち着いていい動きが出来るようになり、ポールはどんどん硬いものが使えるようになっていった。

そして5m60で優勝を決めてからの5m70の1本目。ポールが柔らかく感じ、前に流れての失敗。

ポールを変えた2本目。

明らかに力んでしまった。今まで使ったことのあるポールの中で一番硬いもの。曲げてやるって気持ちが、力みにつながり、ふくらはぎが攣り始めた。

そこで試みたのがポールをワザと柔らかいものに落とすということ。そうすればそこまで力む必要もなくなる。気持ちが楽になると判断した。

これが功を奏し、成功。

昨年のモナコ・スーパーグランプリ以来の5m70クリア。

嬉しかった。そして何よりも跳んでいることが楽しかった。

6月25日の記事で書いているが、僕は今のコーチのことを信じているし、周りで支えてくださっているたくさんの人を信じている。その人たちがいるから、支えてくれているから、僕は安心してピットに立つことが出来、楽しく跳ぶことができている。

感謝しきれないほどの感謝。

これを僕は“飛ぶ”ことで返したい。

やっぱり僕は棒高跳は“跳ぶ”ではなく“飛ぶ”だと思っている。

北京では、自分を信じて、天高く、笑顔で、楽しく、飛びたい。



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国体。
優勝しました。

跳べて、本当によかった。足もつらなかったし。

体がつることに対しては、今いろんなことを試行錯誤中です。原因も見えてきています。

今日の国体で大切な先輩が引退されました。

また若い選手が伸びてきています。

いろんな思いのあった今回の国体、勝てて正直ホッとしています。

これで今シーズンは終わりです。

これからは休まなければいけない時期になります。心も体も休める時期。

ありがとうございました。
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スーパー陸上。
寒い雨の中、横浜まで応援に来ていただいた方、テレビで応援してくださっていた方、ありがとうございました。

結果は、記録なし。

棒高跳びにとっては、非常に難しい条件でした。出場者全員記録なしの試合って、初めてかもしれません。

今回、皆さんに元気に跳んでる姿を見てもらいたかった。

だから、ごめんなさい。

来週の国体が、今シーズン最後の試合になります。精一杯、普通に跳ぶことだけ考えて。

来年の北京に繋がるような試合にしたいです。


ありがとうございました。



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