プロフィール |
Author: 澤野大地(AIR大地)
NISHI 所属。 棒高跳選手。 2003年パリ世界陸上 2004年アテネオリンピック 2005年ヘルシンキ世界陸上 2006年ワールドアスレティックファイナル出場 現5m83日本記録保持者。
|
|
|
日本選手権。 |
試合から3日経って、昨日正式にオリンピック代表も発表されだいぶ落ち着いたので、今回の日本選手権を振り返りたいと思う。
こんなに試合をこなさずに迎えた日本選手権は過去になかった。ほぼ今季初戦となった今回の日本選手権。
5月3日の静岡国際で足を痛めてからその後の試合を全てキャンセルし、日本選手権で勝つために練習を積んだ。
5月下旬頃には全力で走れるようになり、6月頭に行った熊谷での合宿で初めて跳躍練習を行った。
その後何度か跳躍練習を行い、5m70は全く問題ない状態に持ってくることが出来ていた。
しばらく怪我でまともな練習が出来なかった分、全力でいろんな練習をたくさん出来ることが嬉しかったし、楽しくてしょうがなかった。練習したらした分だけ身体の状態が良くなっていく。そんな感覚が嬉しかった。
いつもよりも低い5m40からのスタート。
一回目。完全に失敗した。自信もあったし、勝つって決めていた。しかしどこかに緊張があったのだろうか。ポールの下ろし方のタイミングを間違え、ポールを突っ込むタイミングが狂ってしまった。ポールは変な方向に曲がり、正直、「まずい!!」って思った。
でも、無理矢理我慢して持っていったら、バーを越えていた。
これで吹っ切れた。怪我のことも何もかも。
あんな失敗跳躍であそこまで体が浮くなら、もう大丈夫って。
思ったとおり、落ち着いていい動きが出来るようになり、ポールはどんどん硬いものが使えるようになっていった。
そして5m60で優勝を決めてからの5m70の1本目。ポールが柔らかく感じ、前に流れての失敗。
ポールを変えた2本目。
明らかに力んでしまった。今まで使ったことのあるポールの中で一番硬いもの。曲げてやるって気持ちが、力みにつながり、ふくらはぎが攣り始めた。
そこで試みたのがポールをワザと柔らかいものに落とすということ。そうすればそこまで力む必要もなくなる。気持ちが楽になると判断した。
これが功を奏し、成功。
昨年のモナコ・スーパーグランプリ以来の5m70クリア。
嬉しかった。そして何よりも跳んでいることが楽しかった。
6月25日の記事で書いているが、僕は今のコーチのことを信じているし、周りで支えてくださっているたくさんの人を信じている。その人たちがいるから、支えてくれているから、僕は安心してピットに立つことが出来、楽しく跳ぶことができている。
感謝しきれないほどの感謝。
これを僕は“飛ぶ”ことで返したい。
やっぱり僕は棒高跳は“跳ぶ”ではなく“飛ぶ”だと思っている。
北京では、自分を信じて、天高く、笑顔で、楽しく、飛びたい。
スポンサーサイト
| TOP |
国体。 |
優勝しました。
跳べて、本当によかった。足もつらなかったし。
体がつることに対しては、今いろんなことを試行錯誤中です。原因も見えてきています。
今日の国体で大切な先輩が引退されました。
また若い選手が伸びてきています。
いろんな思いのあった今回の国体、勝てて正直ホッとしています。
これで今シーズンは終わりです。
これからは休まなければいけない時期になります。心も体も休める時期。
ありがとうございました。
| TOP |
スーパー陸上。 |
寒い雨の中、横浜まで応援に来ていただいた方、テレビで応援してくださっていた方、ありがとうございました。
結果は、記録なし。
棒高跳びにとっては、非常に難しい条件でした。出場者全員記録なしの試合って、初めてかもしれません。
今回、皆さんに元気に跳んでる姿を見てもらいたかった。
だから、ごめんなさい。
来週の国体が、今シーズン最後の試合になります。精一杯、普通に跳ぶことだけ考えて。
来年の北京に繋がるような試合にしたいです。
ありがとうございました。
| TOP |
|
カレンダー |
11
| 2023/12 |
01
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
- |
- |
- |
- |
- |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
|
|
|